弥四郎さんは福岡県筑前町に実在した人物です。安永八年(一七七九年)に生まれました。
貧しい家に生まれた弥四郎さんですが、両親の深い愛情に育まれ、たいへん親思いのやさしい若者となりました。『孝子』とは『親孝行の子』から付けられた弥四郎さんの呼び名です。
また、働き者で正直者の弥四郎さんは、村中の評判になり、その行いは福岡県黒田藩のお殿様の耳にも届きました。そして、ほうびとして金五百文と、さらには一生涯年貢を納めなくて良いという言葉が与えられたのです。
弥四郎さんは八十三歳でこの世を去りました。しかし、その行いは今でも語りつがれ、地元の人びとの心に息づいています。
太宰府参道 天山では、筑前町で愛される孝子弥四郎さんの名称で、地元産の黒大豆(筑前黒大豆クロダマル)を使用した筑前まんじゅうをつくりました。
どうぞご賞味下さい。